[*] 突然の入院

ある日突然、親が入院した。そんな時に混乱せず必要な物(情報)を持って病院へ駆けつける準備はできていますか?同居、別居、遠距離と置かれた状況は様々ですが、最低限の準備をしておけば安心です。まずは入院に際して必要な物(情報)をリストアップしてみましょう。
急性期/一般病院の入院期間は長くて1カ月。できるだけ速やかな退院を求められます。退院後は本人の希望に沿いつつ、病状や家庭状況に応じて回復期リハビリテーション病院などへの転院か、自宅・福祉施設などでの生活かを決めることになります。また、中長期的に考えると、入院中に介護保険の申請も検討が必要です。

日ごろから知っておきたい親のことリスト

入院費用と事前にできる対策

①限度額適用認定証
手術などで高額な医療費がかかることが事前に分かっている場合は、「限度額適用認定証・標準負担額減額認定証」の申請をしましょう。医療費が高額療養費制度の自己負担限度額までとなり、窓口での支払いを抑えることができますし、払い戻し手続きの手間も省けます。認定証は各健康保険(国民健康保険、協会けんぽ、組合健保、後期高齢者医療など)に申請し発行してもらいます。

②入院保証金
病院によっては「入院保証金」を預かることがあります。金額は 5~10万円程度が相場で、自動車事故は2倍になるケースが多いでしょう。預り金なので退院時に返金(入院費の精算)されます。
*病院には MSW(医療ソーシャルワーカー)を配置しているところがあります。医療費や退院の相談、さらには介護保険などの相談にものってくれます。困りごとがあれば気軽に相談してみましょう。

生命保険と指定代理請求制度

生命保険と指定代理請求制度入院した親が生命保険に加入していて、本人が保険金・給付金の請求を行えない場合、家族・親族などが代理で請求を行えるサービスです。通常は契約時に指定しますが、途中からの変更・付加も可能です。代理人の範囲や手続きは保険会社によって異なります。また、入院が長期にわたる場合は、退院前に保険金・給付金を請求できるサービスもありますので、事前に保険会社に確認してみましょう。