[HP] 本貫とは

本貫とは「本」とも呼ばれ、その一族の始祖の出生地を指します。本貫が同じであれば、家系をたどるとルーツは同じで、同じ先祖の血を引くことになるそうです。例えば、よく耳にする本貫で、「金海」金氏と「慶州」金氏では血のつながりはありませんが、本貫が同じ「金海」金氏同士だと、実際の血縁は無いけれども、血のつながった一族になるとのことです。そのため朝鮮半島では慣習として同姓同本同士の結婚はタブーとされてきたのです。
朝鮮民主主義人民共和国では、祖国解放後に本貫制度そのものが廃止されており、韓国でも同姓同本同士の結婚を禁止していた法律は改正されています。
同胞で圧倒的に多いのは、「金」「李」「朴」「崔」「鄭」などの姓です。それぞれの姓の「本貫」の数は、金氏で約280、李氏は約240、続く各姓もそれぞれ100以上あるとのことです。なかでも、「金海」金氏の人口が一番多く、次いで「蜜陽」朴氏、「全州」李氏となっています。
本貫の数も多いとは言え、全く見知らぬ同胞同士が出会い、本貫を確認したら同じだったということは私たちもよく経験することではないでしょうか。
ちなみに韓国では出生や婚姻届の際、当事者の姓名のほかに「本貫」も申告します。